「あの…萩原さん。ちょっと良いかしら」 「あ、うん、良いよ。どうしたの、千早ちゃん」 「えっと…一緒にこのコンサート行ってくれないかしら。2枚あるのだけれど、一緒に行く相手がいなくて…」 「えっ・・・?」 「え、な、何?」 「わ、私なんかで良いのかな?春香ちゃんや真ちゃんは?」 「二人とも仕事で行けないみたいなの。それで、萩原さんさえ良ければと思って…」 「そうなんだ。じゃあ、ご一緒させてもらおうかな?」 「良かった。じゃあこれチケット。あと当日は駅前に10時集合で良いかしら?」 「うん、良いよ。えへへ、楽しみだな、千早ちゃんとのデート」 「急な予定が入ったりしたら言ってちょうだいね。それじゃあ」 「うん、ありがとー」 (ガチャン) 「デートって言ってみたけど、何も反応しない千早ちゃん、凄いなぁ…」 ++++ でぃなー ++++ 「そっかー、雪歩と行くことになったんだー(もぐもぐ)」 「えぇ(もぐもぐ)」 「デートかぁ…羨ましいなぁ雪歩」 「しょうがないでしょう、アナタ仕事なんだから。私だって、春香とデートしたいわよ…」 「うっ…上目遣いの千早ちゃん可愛い!ずるい!」 「なにそれ。もう」 「エヘヘ…楽しんで来て、感想聞かせてね」 「えぇ」 「あと…『春香、愛してる』って言って?」 「えぇ。春香…愛してる」 「えへへ…えへへへ」 「も〜、ニヤニヤしないの」 ++++ べつのばしょ ++++ 「雪歩嬉しそうだなぁ。どうしたの?(もぐもぐ)」 「えへへ。千早ちゃんとコンサート観に行くことになったんだ〜」 「千早と?あぁ、あのコンサートか。ボクも誘われたけど仕事がなぁ…(もぐもぐ)」 「春香ちゃんもこの日ダメなんだってね。それで私が誘われちゃった(もぐもぐ)」 「うーん、雪歩とお出掛けなんて、千早羨ましい!」 「真ちゃん、嫉妬してくれてるの?」 「そりゃするさ。まぁ千早なら雪歩に手を出したりはしないから大丈夫だろうけど(もぐもぐ)」 「あ、真ちゃんほっぺにご飯粒付いてる」 「今度はボクが雪歩をデートに誘うからね!」 「ふふっ、楽しみにしてるよ、真ちゃん(ヒョイ、パクッ)」 END