『雪歩と響のおもちゃあそび』 「んにゃ…あれ、ここは…」 響が目を覚ましたのは、見知らぬ部屋の中だった。 様子からしてホテルの一室のようにも見える部屋。 何故こんなところにいるのか、どうやってきたのか思い出せない。 確か貴音と雪歩と3人でラジオの収録を終え、その帰り道だったような気がする。 とにかく家に帰らなくては。そう思い立ち上がろうとして 「あれ…なに、これ」 ようやく響は自分の身体に起きている事態に気がついた。 下着以外の衣類が脱がされており、上も下も身につけているものは最後の一枚だけにされていたのだ。 それからもう一つ。 「う、動けない…」 椅子に縛り付けられていたのだ。背もたれにお腹の辺りを腕ごと縛られ、更に両足も すねと膝の間を椅子の足に縛られている。足を少し開いて椅子と同化したような格好をさせられていた。 「何これ、解けない…もぉーっ!」 何とか抜けられないか身体を動かしたがびくともしない。やけになってガタガタと椅子ごと暴れ始めた。 「そんなに暴れたら椅子が倒れて危ないよぉ」 後ろから声がした。 「その声は、雪歩?」 声の主は雪歩だった。ベッドの縁に座り後ろから響のことを眺めていたのだ。 「助かったぁ…ねぇ雪歩、これ解いてくれない?縄が痛いし動けないんだ」 雪歩は無言のまま立ち上がり響の正面に立つと顔を覗き込んだ。 「ゆ、雪歩?」 「縛った本人に縄を解いてってお願いするなんて、響ちゃんらしいね」 雪歩はくすり、と笑う。 「え…ええっ!」 「私がここまで響ちゃんを連れてきて、服を脱がして、椅子に縛り付けたんだよ」 「私がお茶あげたの、覚えてる?」 「収録の後で貰ったお茶…?そういえば」 あのお茶をもらった後、猛烈な眠気に襲われたことを思い出した。 「美味しかったでしょ、雪歩の特製睡眠剤入りドリンク」 「それでここまで運んできたのか…?」 「そうだよ、四条さんには私が連れて行くから、って伝えてあるから大丈夫だよ」 にこにこと答える雪歩。 「でも…な、なんで雪歩が…?」 突然告げられたことが信じられない。 「なんでこんな酷いことするんだよぉ!」 予想外の言葉に声を荒げる響。 「酷くなんかないよ?」 至極普通の顔で返す雪歩。 「だって今日は響ちゃんと遊ぶことにしたんだもん」 そう言って目を細めながら不気味な笑みを浮かべた。 ぞくり、と背筋に悪寒が走る。まずい、今日の雪歩はまずい。響の本能が全力で危険を告げている、最も逃げられはしないが。 「私は四条さんや真ちゃんと仲良くしたいのにいつも響ちゃんに取られちゃうから…だったら響ちゃんと 仲良しになっちゃえば、二人ももっと私のこと見てくれるのかな、って」 「ふ、二人とも雪歩のこと凄く気に入ってるぞ。だからなんくるない、なんくるないって」 雪歩をなだめるように話しかける。 「だから今日は響ちゃんと遊ぼうって思ったの、今日はいっぱい仲良くなろうね」 残念ながら耳に届いていないようだ。 「うぎゃあ、雪歩聞いてよぉ…」 「楽しみだなぁ…響ちゃんと遊ぶの」 響の言葉など気にせず、再び視界からいなくなる雪歩。 「これをつけてあげるね」 「え、なに、なにするんだよぉ!」 急に響の視界が真っ暗になる。 「うぅ…とってよぉ…何も見えないぞ…」 はらり、と雪歩が素早くタオルで目を覆ったのだ。 「ううぅ…」 怯えた声を上げる響。 「うふふふ…可愛い声」 雪歩は満足そうに笑う。 「あ、あれ、雪歩…どこ?」 少しの間沈黙が訪れる。 足音も聞こえず、雪歩がどこにいるのか、そもそもこの部屋にいるのかもわからない。急に不安が押し寄せる。 「ねぇ…雪歩ぉ…」 不安と怖さから次第に声が小さくなっていく。 「私はここだよ」 雪歩が耳元で囁く。 「ひゃぁっ!」 驚いた響が声を上げる。雪歩は響のすぐ後ろにいたのだ。 「やっぱり目隠しすると敏感になるみたいだね」 「い、いるならいるって言ってよぉ!」 「私はここって言ったよ」 「ううぅ…もうやだぁ…解いてよ…」 半泣きになる響。 「駄目だよ、これからが本番なのに」 「ほ、本番…?」 ごそごそとカバンを漁る音。 「あったぁ」 嬉しそうに声を上げて雪歩はカバンから何かを取り出した。 「音だけで何か分かるかなぁ」 カチッというスイッチ音の後、ブーンと鈍い振動音が響きはじめる。 「な、何の音なんだよぉ…」 「知らない?これはねぇ」 下着の上から手に持ったものを押し当てる。 「うわああっ!」 急に股間に生じた刺激に響の体が跳ねる。 「これはね、女の子を気持よくしてくれる道具だよぉ」 雪歩が手に持っていたのはローターだった。 振動する先端をぐりぐりと股間に押し付ける。 「ああっ!やめっ、やめてよぉ!」 「ここでやめたら楽しくないよ?」 「あああっ!取って!取ってよぉ!」 「だからぁ、やめたら楽しくないよぉ」 愉しそうに玩具を動かす雪歩。響は脚を閉じようとするが、椅子に縛られているため 足を閉じることができない。 「あんっ!やあっ!」 「うふふふ…」 下着越しに響の秘裂をなぞるように玩具を動かす雪歩。空いている反対の手は胸を 鷲掴みにして、ぐにぐにと揉みしだいている。 「あっ!あんっ!やめっ!ゆっ、雪歩ぉ!」 「えへへ…響ちゃんかわいい…それに素敵な触り心地…」 うっとりした表情のまま、響を攻め続ける雪歩。 視覚を奪われ、身に起こっていることがわからず声を張り上げる響。雪歩に与えられる刺激に 悲鳴にも似た声を上げてしまうが、未知の感覚に慣れるにつれ身体が火照るように熱くなってしまう。 「やっ…ああっ…はあっ…ダメぇ…」 「響ちゃんは入り口が気持ちいいみたいだね」 念入りに秘所を責め続けている雪歩。響の下着は既に濡れて濃く変色し始めている。 声も少しずつ艶がかり、興奮を隠すことができなくなってしまう。 「うああっ…だめっ…何かっ…いやだっ…」 熱くなった身体に更に別の感覚が湧き上がる。体ががくがくっと震える。 雪歩は気持ち良いと言っているが、響にはまだよくわからない。ただ、湧き上がる 別の感覚が次第に大きくなり、体中に広がっていくのを確かに感じていた。 「イきそうなの?良いよ、響ちゃん」 ぐっ、とローターを押し付ける雪歩。刺激がいっそう強くなる。 「うわああっ!だめええっ!うあわああ!」 全身がびくっ!と大きく跳ねる。押し付けられたのがとどめとなって響は絶頂を迎えさせられた。 「あっ!うあっ!ああぁ…」 「とってもいい声…えへへ」 快感に喘ぎ、絶頂を迎えた響の姿に雪歩は満足気だ。 「はあーっ、んっ、んはぁっ…」 響はぐったりと椅子に身体を預け肩で息をしている。 「よっぽど気持よかったんだね、目隠しで余計に興奮しちゃった?」 「はあっ、ちがっ、はぁぁ…」 荒く息をする響。反論する言葉も切れ切れだ。 「下着越しでこんなになっちゃうなら、直接当てたらどうなっちゃうのかな?」 「ちょく、せつ?」 想像して思わず唾を飲み込む。下着を除けられ敏感な場所を直接刺激されたらどうなってしまうだろうか。 「ふえっ、駄目だぞ…そん、なの…」 弱々しく首を左右に振るが、抵抗できるほどの力も残っていない。 「それから、もっと強くしてあげるね」 カチカチ、とスイッチ音がすると振動音が一層激しくなる。 目隠しされている響にはわからないが、スイッチはダイヤル式になっており振動の強弱を変化させられるタイプだった。 濡れた下着の裾を持ち上げ、ローターの先を侵入させる。 「やだ…やめてぇ…」 拒絶の声を上げるが、なんとも弱々しい。 先程までローターをあてがわれていた割れ目の少し上、突起の部分を狙う雪歩。 「いーっぱい、気持ちよくなってね」 「ひっ…!」 陰核に刺激が与えられた瞬間、響が悲鳴をあげる。 さっきまでとは比べられないほどの激しい快感。 「うわああっ!なにっ、これぇぇ!」 「ここの方がずっと気持ちいいよねぇ」 一度絶頂を迎えさせられ、息も整わぬうちに更なる快感を与えられる。 より敏感な箇所をより強く責められる。 「あんっ!ふああっ!だっ、駄目っ!ふあっ!」 刺激に対する反射なのだろうか、体の動かせる部分をばたばたと動かすが 抵抗にはならず、むしろ快感に悶えているようにすら見えてしまう。 「響ちゃん、声も可愛くてずーっと見てたいくらいだよお」 低い唸りをあげる淫具を響の秘所に這い回しながら、耳元で囁く。 「あっ…ああん!やっ!はああっ!見ないでぇ!」 雪歩に見られている羞恥心と淫具から与えられる快楽に板挟みにされる。 無慈悲な振動は激しい快楽になって響の身体も心も犯していく。 「イッてもいいんだよ、響ちゃん?」 「あっ!あん!うわぁああ!ああああああん!」 二度目の絶頂。声も身体の震えもさっきよりずっと大きい。 激しい快感に全身が震え、あやうく気を失いかける。 「あああぁ…うあ…はあぁ…」 「うふふ、響ちゃんの可愛い…大好き」 頬に軽くキスする雪歩。 「もっと色々面白いものもあるんだけど…今日はこれだけでも十分だね」 「ゆき…ゆき、ほぉ…」 雪歩は目隠しを外す。惚けたようにとろんとした響の眼が顕わにされる。 「まだまだ玩具は沢山あるから、また遊ぼうね」 惚けた眼を見つめながら、雪歩は笑顔で言った。 ------------------------------------------------------------ 大人の玩具系のネタが書きたかったのですが、ちょっとスレの趣旨と 離れすぎてしまったような気もしています…嫌いな方はごめんなさい それと書いてる途中で某コンビニエンスストアのキャンペーンで 仲よさそうな二人のボイスを聞いてしまいちょっと書く手が止まったり… そのうち二人がただイチャつく話も書きたいと思います。 駄文ですが読んでいただきありがとうございました。